2月6日・7日に関口×2で、NPO中越防災フロンティアの「越後雪かき道場」に参加してきました。
オールとちぎといえば雪堀り経験者ばかりですが、関口(嫁)はまだ二回しかやったことがありません…。
また今回は川口町ではなく、十日町市の池谷というところ。十日町は昨年の「大地の芸術祭」に行って、少し道がわかっていたので、気楽な夫婦旅…のはずでした。
んがっ!予想以上の地吹雪で前の車が見えないこともあり、不安でした。新潟に入り高速道路が通行止めになり、一般道に下りたときにはほっとしました。運転手のだんなも、ここまでの雪は初めての経験だったそうです。
集合時間より一時間半遅れで到着。仙台から来ていた女子大生チームも同じ頃に到着。大変な道のりだったそうな。
安全講習の後、さっそく実技へ。嫁は初級、だんなは中級と分かれました。
初級では、かんじきをはいての雪ふみ、スコップやスノーダンプの使い方などを教わりました。スノーダンプは知る人ぞ知る「クマ武」というブランド品だそうです。ゲームを交えた講座は楽しかったのですが、吹きつける風の冷たいこと! 屋内でロープワークの講習を受けているだんなが、少しうらやましかったです。
一晩お世話になる民宿「かくら」さんへ。あったかい囲炉裏では、宿のご夫妻が迎えてくださいました。
話もそこそこに、さっそく宿のご主人手作りの五右衛門風呂に入らせてもらいました。足元からじんわりと熱く、身体の芯まで温まりました。
交流会ではくじで席が決まり、さまざまな方々とお話ができました。完全防寒スタイルで顔が良くわからなかった方も、自己紹介タイムで初めて知ることができました。地元の方、学生さん、NPO「JEN」の方、市内の他の地域から来ている方など、40名以上の熱気にあふれていました。
屋号で呼び合いつっこみをいれるなじみの方から、初参加の方まで、池谷のお母さん方の手料理をいただきながら、和やかな時間が過ぎました。
そんな中で、池谷は限界集落なんかではなく、それを超えたという意味で「ちょう・限界集落」だという話が出ました。確かに6軒しかない地区といえども、雪かき道場や棚田などの活動で、元 気な地域のモデルになろうとしています。そんな話をされるみなさんは、生き生きとされていました。雪かきをテーマにしたカルタも、女子大生に負けず劣らずエキサイトしていました。

6軒といいましたが、実はこの前の日、7軒目となる若いご家族が引っ越してきていたのです! 小さなお子さんは皆さんのアイドルでした。若い人たちの笛やギターの演奏をバックに、お母さん方が十日町小唄の踊りを披露してくださいました。また池谷の天神囃子も聴くことができ、重なり合う声に思わずグッときました。
宿に戻り、仙台の引率の先生・宿のご夫妻と私達で囲炉裏を囲みました。宿のご主人の趣味のことや、奥様の小さい頃の話など遅くまで話は尽きませんでした。
夜の間うなっていた風も、一夜明けると穏やかになり、青空さえ広がっていました。おいしい朝ごはんを頂き、デザートに手作りプリンまでごちそうになって、講習に向かいました。

説明と健康雪かき体操のあとは、元の池谷分校とあるお宅の屋根の雪下ろしへ。
雪が屋根近くまで積もっていたので、安全確認をしながら屋根に上りました。道場の方のサポートもあり、さほど怖くもなく雪下ろしができました。

向こうを見ると、だんなが慣れた手つきでスノーダンプをあつかっていて、経験の差だなと少し悔しかったです。

雪も降り出し、ある程度まで下ろしたところで終了。

修了式では全員が感想を述べました。豪雪地帯でも珍しいくらいの大雪体験、初めての雪かきなど、さまざまな話が出ましたが、皆さん共通していたのは、地元の方とふれあえて嬉しかったということです。
私にとって初めてお邪魔したところでしたが、その土地を思う住んでいる人の気持ち、また応援したいと通う人の気持ちは、どこも変わらないのだなと思いました。
道場のみなさん、池谷の方々、そして参加者のみなさん、ありがとうございました。
んでもって、ひろちゃん、先週に引き続き安全運転ありがとう!
関口(ヨメ)
- 2010/02/11(木) 22:59:49|
- 新潟中越沖地震
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