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おるとちのぶろぐ

新潟中越地震を期に発足した『災害ボランティアオールとちぎ』の情報発信ブログです。

岩手・宮城内陸地震の被災状況等報告書

岩手・宮城内陸地震の被災状況等報告書
(地震発生日時 6月14日午前8時43分、M7.2)

1、現地確認日:6月14日(土)
2、現地確認先:宮城県栗原市、岩手県一関市ほか
3、確 認 者:災害ボランティアオールとちぎ 柴田、君嶋
4、現地確認ルート
東北自動車道大和IC―(R457)―大和町――大衛村――色麻町――加美町――大崎市(岩出山)―(R47)―(R457)――栗原市花山――栗原市鶯沢――栗駒ダム入口分岐―― 一関市
5、確認状況
【概況】
震度5強から震度6弱を記録した地域について、現地の家屋の倒壊状況やライフラインの寸断状況を確認した。
○確認方法・・・目視確認
○家屋等の被災状況
全壊(倒壊)家屋・・・なし
一部損壊家屋・・・・・瓦の落下(栗原市内数件)、
ガラス破損(岩出山地区上野目小学校、栗原市)散見
塀の倒壊・・・・・・・1箇所確認(栗原市鶯沢地区)
避難所・・・・・・・・栗原市花山地区の避難所設置
○ライフライン
電気・・・・・・・・・大規模な停電は見られない。ほとんどの地区で信号機や家の明かりが点灯
水道・・・・・・・・・栗原市鶯沢地区で断水による給水車による給水活動を確認
下水道・・・・・・・・岩出山地区上野目集落で800mに障害
○交通機関
東北自動車道・・・・・午後に全線開通するも、古川IC先で応急工事で一時通行止め
一般国道・・・・・・・R398が花山地区土砂崩れのため通行止め
栗駒地区の駒の湯への市道はR457分岐部分では通行止め措置無
陸羽東線・・・・・・・「かみのめ」駅のホームが一部崩壊、復旧工事中
【ボランティア派遣の判断】
震度6弱や震度5強地域でこれまでの地震被災地のような、家屋の全半壊等の被害発生の状況を想定していたが、現地では確認できず、山間部に被害が集中したようである。また、周辺の被害が少ないため被災者支援も各自治体内あるいは県内のボランティアグループ等で対応がなされているようである。そのため、現時点で早急な被災者支援のボランティア派遣までの必要性は低いと判断される。
【詳細】
○現地までの状況について
当日は、午前は鹿沼市社会福祉協議会主催の災害ボランティア養成講座の図上訓練講師、午後から新潟県川口町木沢の復興支援の棚田管理の予定であった。
発災時、オールとちぎの4名は鹿沼市の講座会場におり、防災メールにて災害を知るが終了まで行動を起こせず、終了後に事務所にて矢野を交えて対応を協議、即座に現地確認の先遣隊派遣を決定。柴田・君嶋で出発。被災地NGO協働センターの村井さんより、現地確認に入る各団体の連絡先等の情報を得る。
震度5強の地区から震度6弱地区、可能であれば震度6強地区の状況を確認することを目標に設定し、できるだけ中山間地区を重点でコースを設定。
午後2時過ぎに柴田・君嶋で出発。遅めの昼食をSAでとり、東北自動車道で一路北へ。途中、東京消防庁の特殊車両部隊、さいたま市消防局等の消防車両、関東地方の各県警察の車両が続く。磐越自動車とのJCTでは新潟県から電気工事会社の工作車両部隊も10台程度合流。災害派遣と思われる車両も多く見受けられる。仙台を過ぎ、PAでトイレ休憩、関東地区の日赤ボランティアの方々の会話で、宮城ではボランティア要請の自治体が余りなさそうだとのこと。
古川ICで通行止めとなって出口が1kmの渋滞との情報があり、その手前の大和ICで一般道R457へ。ハートネット福島の吉田さんへ電話をし、どの地区に入るのかを確認。

○宮城県内の状況について
大和町から大衛村、色麻町の震度5弱の地域では、地震の被災は一切見当たらず、商店の陳列棚も整然としている。体育館等への避難も一切なし。
震度5強の大崎市岩出山地区に入り、JR陸羽東線かみのめ駅のホームが一部崩壊し復旧工事中、その地区の下水道800mに障害があるとのことで管内をカメラで確認作業を実施中。上野目小学校体育館のガラスが6枚程度割れ、校舎の一部に亀裂を確認。
神戸足湯隊から今夜仙台に入るので、明日情報交換をしたいとの連絡有り。
R47からR457に再度進路をとり、山間部へ、すぐに道路横に大きな岩が崩落しているのを確認。その先のR398分岐で、栗原市花山方面へは一般車通行止め措置がとられていたが、災害救援目的であるため通行を許可される。花山湖岸を過ぎ、湖上橋で橋の橋脚や欄干の被災確認を実施しているが通行は可能。その先の栗原市花山総合支所・花山中学校で避難所を開設し、避難している様子が見られるが、救援物資を運んできた車両等も多くあるようなので、あえて避難所には立ち寄らずその先へ。
花山地区の土砂崩壊現場手前で、道路の10m程度のクラックと西側の山の斜面の崩落を確認。道路の土砂崩落現場手前は、警察・消防・マスコミの車両で両側が長い列。車を降りて現場へ。
この土砂崩れの先2kmと5kmほどのところにも土砂崩れがあり、2kmのところは生き埋めの現場とのことで、そこで消防や警察等の約100人救出作業中であり、上空にはヘリが飛び交っている。各テレビ局のカメラや中継車も多数あり、何が動きがないかと待機中の様子。
たぶん自宅か親類の家へ向かうのであろうと思われる方々が、紙袋等を両手に下げ、目の前の崩落現場を迂回して徒歩で。
この先まで入って被災者支援のボランティアが活動する状況ではないと判断し、車に戻ると、ちょうど風組さんが到着。作業着に着替えチェーンソーを持って現場に向かうとのこと。挨拶だけをさせていただき、現場を後にする。
再びR457にもどる。栗原市鶯沢地区でブロック塀の倒壊を1か所確認。屋根瓦が落ちている家が2件ほど。少し走ると給水車でバケツやポリタンクに給水している現場に遭遇。7~8人が集まっている。
その後駒の湯温泉への道路の分岐には交通誘導員もあらず、通行止めの看板もなかったが、日没で行動が困難であるため、一関市へ。

○岩手県一関市の状況について
一関市内の被災地についても山間部であり、交通が遮断されているとの報道がなされているため確認は困難な状況であるので、とりあえず、駅前のサティの駐車場にエアドームテントを設置する予定と聞いていたため、そこで他のボランティア団体と情報交換が可能かと思い向かったが、テントの設置は見当たらず断念。
一関市内、特に駅前は普通の週末のようで、居酒屋の駐車場に車が止まっていたり、ウォーキングをする方がいたり、とても大地震がおきた地区とは思えない状況。

○ボランティア派遣の必要性について
その後、宮城県社会福祉協議会の北川さんに電話連絡。事務所に戻る途中でまだ確定はできないが、ボランティアセンターを設置しない方向とのこと。
柴田・君嶋で協議。
・被災地域が山間部に限定されており、まだ被災者の救助や土砂崩落現場の対応が中心であること
・避難所の対応も各自治体や民間団体で速やかな対応がなされていること
・これまでの中越・能登半島・中越沖の各地震のように、家屋の全壊等の家屋被害が見受けられないこと
・宮城県社会福祉協議会がボランティアセンターを設置しない方向で調整するとのこと
などの状況を総合的に判断すると、ボランティアが大挙して集まっても作業がない状況が想定されるため、宮城県社会福祉協議会の判断も踏まえて、ボランティア派遣を当面見合わせ、現地からのニーズがあればその時点で判断する方向として報告することとした。
その後、村井さんやオールとちぎの矢野へその内容を報告し、神戸足湯隊には調査を終了することを留守電メッセージに入れ、夜9時過ぎに現地を後にした。

この地震で亡くなられた方の御冥福をお祈りするとともに、被災された方々の早期の生活復興をご祈念申し上げます。
  1. 2008/06/16(月) 20:39:21|
  2. 岩手・宮城内陸地震

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