5月24日(土)25日(日)と、今年から始まった棚田のオーナー制で田植えが行われました。
このオーナー制は、木沢ハウスのオーナー平沢氏が声かけで始まった企画です。
この平沢さんとは、中越地震直後からのお付き合いです。
震災から2ヶ月が経過した被災地川口町和南津で出会いました。
オールとちぎが、越冬したことは皆さんご存知かと思います。
その越冬初日、雪のほとんど降らない栃木から無謀にも
通称“和南津屋敷”に向かった先発隊のM隊長。
例年にない大雪に、川口町はゆうに1メートルは超える積雪が。。。。
本当の雪の怖さをまだ知らなかったM隊長は、無謀にもスコップで雪をかき始めた。
かいてもかいてお減らない雪の壁。2時間近くかいても車1台分の駐車スペースもかけずに
とてつもないところに来てしまった・・・と後悔し始めたM隊長。
そんな意気消沈していたところに大型除雪機で現れたのが、
なんと平沢さんの息子さんでした。
除雪のお願いをしたところ、快く受け入れていただきました。
大型除雪機が数回行き来しただけで、和南津屋敷の雪はあっという間に片付きました。
機械の力を感じさせられずにはいられない瞬間でした。
そんな救世主のお父様が、平沢さんでした。
越冬初日のこの日に、息子さんから話を聞いた平沢さんが早速”和南津屋敷”にきてくれて、
「雪かきならいつでも言ってくれ!」と、とてもありがたいお言葉をいただきました。
私たちオールとちぎの活動を話したところ、「俺は、ボランティアのボランティアだ!」と、
無謀にも雪国で越冬しようなどと考えている私たちを応援してくれました。
雪かきのみならず沢山お世話になりました。詳しくは、後ほど・・・
前置きが長くなりましたが、木沢での田植えには、東京、神奈川、新潟市、三条市他
から44名の参加者が集まりました。
木沢の方々が、田植えの先生として田んぼ毎についてくださいました。
棚田までは、軽トラの荷台に分乗して、”いろは坂”のような細いクネクネ道を突き進みます。
天気は、曇り。午後から天気がくずれる模様。
さて実際の田植えの様子です。
まず代掻きしてある田んぼに、六角形の木製の木枠枠を転がして線を引きます。
この線引き作業もコツが必要で、慣れない作業に泥だらけになりました。
線が引けたら手植えです。腰にかごをつけて苗を入れ、水稲長靴で田んぼに入る。
線のクロスした部分に苗を3~5本ほどを植える。
この3~5本を苗床からとるのが難しく、慣れてきても指が痛い。
初心者は3条植え。ベテラン先生は、6条植えでした。
田んぼは軟らかく、しっかり歩かないとこけてしまいそう。
歩くのも静かに歩かないと、水が濁って、線が見えなくなってしまう。
そーっと歩くのも、これまた筋肉が緊張する。
初めの10分はいい感じ。しかし、段々腰が痛くなる(泣 時々腰を伸ばしたりしないとツライ。
腰かごがない人は、苗がなくなりかごをつけた人からもらう。
苗がなくなると畔にいる人に投げてもらう。うまくキャッチできないと、泥水まみれになる(汗
1枚の田んぼを3~4組のオーナーで田植えをする。
オールとちぎの田んぼは、棚田の一番下でした。
昼食は、みんなでブルーシートで持参した昼食を食べる。
お手製の弁当からコンビニ弁当まで、みんなで食べる昼食はうまい!
パンツまで泥まみれの元気なSちゃんの姿もあった。
昼食後の作業は、1時間ほどで終了。雨にも降られずに思っていたよりも早く作業が終わりました。
作業後、木沢ハウスに戻り一休み。山菜を取る人、懇親会の準備をする人も。
そして木沢ハウス裏に出来た手作りステージでの良寛さんコンサートの開催準備。
音合わせの途中に、雨がポツリポツリと振り出しました。
急遽予定変更でコンサートを木沢ハウス内で行うことに!
障子や戸を開け放ち、庭にブルーシートで屋根を作り、立派な懇親会の会場が出現。
雨の降り出しと共に懇親会の始まりです。
バーベQに宇都宮餃子、地域の山菜、手作りお菓子に参加オーナーからの燻製の差し入れなどなど
沢山のご馳走に、生ビール!&新潟銘醸の“長者盛”の利き酒会も。
お酒が程よく入った頃に、“ときゆうじ&WATYAKA”のバンブーサックスコンサート♪
心地よい音色が、木沢に響き渡りました。
盛り上がった懇親会は8時半頃まで続きました。
夜は、木沢の皆さんのお宅にそれぞれわかれて民泊です。
木沢地域のみなさんとの交流が持てました。
地域活性化に向けて始まったこの企画。
都市と山村部との交流が、長く続くことを期待したいですね。
棚田のお米が待ち遠しい!だけでなく、”木沢のあの顔”に会いたくなりますね。
- 2008/05/26(月) 20:59:38|
- 新潟中越地震
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