岩手県沿岸北部地震被災地の状況について(報告書)
1、目的
7月24日(木)午前0時26分に岩手県沿岸北部で発生した地震で震度6強・6弱・5強を観測した地域の被災状況確認と、現地でのボランティア活動の可能性(必要性)等について情報収集を行った。
2、期日
平成20年8月24日(木)〜25日(金)
3、確認ルート(行程)
栃木県さくら市発→(東北道・八戸道)→八戸市:震度6弱(泊)→八戸市南郷区:断水地区→階上町:震度6弱→洋野町:震度6強→久慈市:震度5強→田野畑村→岩泉町→盛岡市→(東北道)→栃木県
4、状況報告(詳細確容)
《8月24日(木)》
○ 早朝、オールとちぎとしての対応として、現地確認チームを派遣するかどうか、電話で協議。
○ 午前、2名で現地確認することで調整。仙台以北の新幹線の運行が午後遅くになるとの報道を受け、車で現地に向かうこととする。
○ 「ハートネットふくしま」のNさんから連絡有り。ハートネットは夕方に新幹線で現地入りするとのこと。お互いに連絡を取り合うこととする。
○ 12時40分、さくら市発。途中SAで昼食。東北道・八戸道とも特に地震による影響もなく順調に車を進める。
宿泊先のビジネスホテルを携帯電話でネット予約しようとするがなかなかできない。そのため、直接電話で確認。いくつか確認する中で、チェーンのホテルでは施設の安全点検中であるため、夕方にならないと受けられるかどうかわからないとのこと。その後、運良く別の手ごろなホテルに予約ができる。
○ 岩手に入ると、他県からの支援に入ったと思われる消防車両数十台とすれ違う。(引き上げていくと思われる。)その後、他県の警察車両ともすれ違う。
○ 盛岡を過ぎ、八戸道に入るも周辺の風景で被災箇所は確認されず。
○ 午後6時八戸IC着。宿泊先のビジネスホテルの場所を確認後、車で市内から八戸港まで状況確認。港に向かう途中で信号機3か所が停電(断線?)。しかし、周囲の商店等では照明が点灯しており、地域として停電している様子は見受けられない。
港の桟橋では、普段のように釣りをしている人も多くおり、地震直後とは思えない風景である。ただ、漁船等で出港準備をしている船はほとんどなかった。
○ 宿泊先にチェックイン後、夕食のため徒歩で中心部へ。地震の影響か臨時休業している飲食店も見受けられるが、人の往来も多く、飲食店街では普段のように宴会を楽しむ人たちの姿。とても震度6弱の地震の後とは思えない光景に戸惑いを覚える。
○ ハートネットさんから午後11時頃に到着するとの連絡があるが、その時間に打合せも困難であるので、翌日連絡することとする。
《8月25日(金)》
○ 朝5時過ぎに市内を徒歩で散策し、地震の被災箇所がないか確認するが、一部建物の庇部分のブロックが落下した跡と、お墓の墓石がずれているのが確認されたのみ。
○ 午前7時30分、朝食後にハートネットYさんと電話で行動予定を打合せ。ハートネットさんが八戸市社会福祉協議会で情報収集し、八戸市周辺と以前災害支援をした軽米町で現地確認するとのことなので、オールとちぎは最大震度を記録した洋野町から南へ向かうこととする。
○ 7時40分、八戸市役所を訪問。玄関に災害対策本部の表示があるが、玄関は施錠されており、別館入口が空いているものの、周辺にはテレビの撮影クルーが1グループいるのみで、ライフライン関係会社や自衛隊等の車両の姿はなし。職員等の出入りもほとんどない状態。中越地震や中越沖地震の際の役所の雑然とした状況をイメージしていただけに、普段と変わらない職員の出勤風景に、また戸惑う。
◎ 八戸市内南郷地区に向かい、「道の駅なんごう」で野菜を並べている農家のお母さんに話を聞く。「ここから5kmほど離れた地区だが、水道が昨日から断水している。断水前に断水になるとの放送があり、急いでお風呂やなべ等に水を貯めた。水は給水車で給水されているが、多くは運べないため、不便な生活を余儀なくされている。食事も水を使わないよう惣菜を買ってきている。」とのこと。
○ 南郷区役所にて、市役所の対応内容等を確認。現時点では島守地区の471世帯が断水しているのみで、水道事業団が対応中であるとのことのみ。
◎ 断水している南郷区島守地区へ入る。市役所の島守支所前の駐車場に水道事業団の給水車が2台停車しており、事業団の職員が7名で給水車から10リットルのパックに水を詰める作業をしているが、住民の方が列を作るような光景はなく、住民の方が車で来てはそのパックを数袋持ち帰ると、また、住民の方の車がくるといった状況。
水道事業団の職員の方に、水道の復旧見通しを確認するが、現時点では不明としか言いようがないとのこと。
◎ 支所の玄関でお掃除をしていたお母さんに話を聞く。「高齢者世帯や独居老人世帯等では給水車まで取りにこられないのでは」と尋ねると、「地域で普段からボランティアに取組んでいる方々がおり、その方たちが車で自宅まで水を運んでいる。この地区は、山からの湧水もあり水は豊富だが、飲用水は水道なので、暑い時期に水がないことで不便な生活になっている。お風呂は他へ入りに行っている人もいる。」体の不自由な方の入浴等については確認が出来なかった。
島守地区内を車で走ると、湧水を汲むためなのか、ポリタンクを両手に提げた女性の姿等も見受けられた。
○ 島守地区から階上(はしかみ)町へ。途中、被災した状況等は見受けられず、「道の駅はしかみ」へ寄り、道路情報等を確認する。国道は不通箇所はないが、田野畑村地内で(県道?)2箇所の通行止めを確認する。農産物直売所でも農家の方たちが普段のような話をしており、特に地震の話題も出ていない。
◎ 今回の最大震度6強を記録した洋野(ひろの)町役場へ。役場前にはテレビ中継車が4台ほど待機しているので、そのスタッフに話を聞くと、このあと県議会議員が視察に来るので、その映像を撮るため準備しているとのこと。少しを話をするが、今回の地震では震度は大きくても被害があまりなく、映像として流せるものもない。被害が少なくてよかったが、先の内陸地震よりはニュース性は低いとのこと。
役場2階のマスコミ控え室でマスコミ配布用の被災状況一覧表を入手するが、公共施設の被害や一般世帯の被害は、どれも建物のヒビや一部のガラス破損、墓石の倒れ等がほとんど。
◎ 社会福祉協議会を訪れ、災害ボランティアセンターの設置の有無や、住民からの連絡等について伺うが、特に大きな被害ではないので、社協としては特に動く予定はなく、災害ボランティアセンターも設置しない。住民からのニーズも1件も連絡はない。
○ 役場から山間部の大野地区へ入るが、一部墓石の転倒が見受けられる程度で、建物や道路、丘陵地の法面等にも被災状況は確認できない。
○ 海岸沿いへ戻り、集落部の中の道路を走る。古い建物の壁面が部分的に落下して居るのを目にするが、役場の職員が現地で確認している。
○ ハートネットYさんと電話で情報交換。八戸市社会福祉協議会では特に災害ボランティアセンターの設置等を考えていないとのことで、現在は洋野町に入った、この後、軽米町へ向かうとのこと。
○ 久慈市内の駅前等を走るが特に被災の状況は確認できず、国道を南下。陸中海岸の名勝地である北山崎入口の交差点から南下する道路が通行止めとなっており、山側に迂回措置がとられているので、迂回する。道路がどのような状況なのかは一切不明。
○ 田野畑村地内の漁協のガソリンスタンドで給油。職員の話で、この先2kmで部分的に崩落があり、ある程度は石を撤去したが危険なため通行止めとなっているとのこと。時間的にも午後2時を過ぎているため、ここまでで沿岸部の現地確認を終了することとし、盛岡へ向かう。
○ 岩泉から盛岡まで山間部を走るが、道路で1箇所のみ亀裂を補修する光景を目にしたが、それ以外では被災箇所は一切確認されなかった。
○ 盛岡市内を抜け、盛岡ICより東北道で帰途につき、午後9時過ぎにさくら市着。走行距離は2日間で1250kmを越えた。
5、所見
まずは、負傷者・被災された方・断水で生活に不便をきたしておられる方々にお見舞申し上げます。
マスコミ報道でも流されているように、これまでの震災と比較して、震度は大きかったものの現地の被災状況は目視で確認できるような状況はほとんど見受けられず、復旧支援でボランティアを必要としているような状況とは思われませんでした。
しかし、八戸市南郷区島守地区の断水の復旧時期が明確でなく、その間の高齢者世帯等への継続的な支援が確保されるか、お風呂の入浴等、地元の体制整備も含めて今後の推移を確認する必要もあると思われます。
- 2008/07/26(土) 12:01:42|
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7月24日未明に起きた岩手北部地震の被災地にむけて、
オールとちぎより2名が出発しました。
新幹線が夕方にならないと動かない状況で、
車で現地に向かいました。
さくら市を1昼過ぎ出発し、18:00頃青森県八戸に到着しました。
行きの東北道では、夕方3時過ぎになると、
消防や警察関係の車両が帰って行くのが見えました。
八戸では、普段といたって変わらぬ風景。
散歩している人、部活の帰りでバスを待つ学生、買い物袋をさげて歩く人。
玄関先にごみがつまれているといったこともなく
揺れで家の中の物が落ちたりした様子もありませんでした。
八戸港周辺なども、釣りを楽しむ方々でにぎわっていました。
明日は、洋野町ほかを見て回る予定です。
青木
- 2008/07/24(木) 19:18:53|
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今日で能登半島地震から1年がたちます。
震度6強が襲った石川県の被災地では、
まだ250世帯約580人の方々が仮設住宅で暮らしています。
オールとちぎとしては、被災地への視察を行いましたが、
あまりにも遠方であることからボランティアの派遣は
行ないませんでした。
しかし、県内各地から集めさせていただいた
活動支援金は約98万円にものぼりました。
協力いただいた皆様、ありがとうございました。
この活動支援金の一部を、とちぎボランティアネットワークが
加盟する“震災がつなぐ全国ネットワーク”が中心となって作った
写真集『いとしの能登 よみがえれ!』の
作製費用として使わせて頂きました。
写真集には、能登の自然とそこに暮らす人々の姿が
力強く写されています。
1冊1500円で販売しております。
売上げの一部は能登半島地震の復興支援に使われます。
詳しくは、とちぎVネットまで
- 2008/03/25(火) 22:11:19|
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昨日の続き!
県外組みは 1.小田原ルート 2.御殿場ルート 3.山梨ルート 4.湖西ルートが考えられそうだという、一定の結論がでた??
同じく、隣の会場で黒澤さんが建機?工作機?を大量に持ち込んで、説明していました。たくさんの人が集まっていました。皆、見たことも無いような道具たちを見て、熱心に質問していました。
中には「どこの業者さん」なのか?と勘違いされた方も・・・
さらに、NTT西日本の災害伝言ダイアル体験。サンダーバード感覚のアンテナと装置の数々(カッコイイ)
さらに、ここの職員の人が秋田でムギ丼が捕まえた、「サンショウオ」に感動していました。
地元の人と県外者がみんなで考え、みんなで悩んで盛大にできたと感じています。
帰り道、北海道の山口さんと黒澤さん、矢野さん、モミの4人でいろいろなことを話しました。
さらに、おいしい魚、ご馳走様でした(°o°!
- 2008/02/25(月) 12:51:01|
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2月23、24日にモミー(最近は髪の毛がだいぶ伸びました。)と矢野さん(22日から参加)で静岡市に行って着ました。
今回は「第3回静岡県内外の災害ボランティアによる救援活動のための図上訓練」です。
これは・・・簡単に言うと東海地震の際に「栃木」として「何をどのようにするのか」という大変重要で難しい課題を地元の人たちと検討してきました。
自分自身、静岡県には知り合いは・・・一人いました!がほとんど地域の知識がありません。
自分が参加してきたのは、伊豆半島の本州とのつけ根?伊豆の国市と伊豆市周辺の図上訓練です。すっかり地元の人たちとも仲良くなりました。「オルとち」もここに行くことになるのかな?
しかし、東海地震の規模は創造を絶するもので、簡単には地域に行くことすらできないことを知りました。
いろいろな進入ルートを模索しながら、勉強してきました。
帰ってきたばかりで、疲れたのでvol.2に期待してね
寝るよ!
追伸:暴風で新幹線が1時間遅れました。また、杉並木が倒れたそうな・・・
たった2日、地元を離れただけでも・・・
- 2008/02/24(日) 23:58:08|
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とちぎボランティアネットワークの矢野さん、
保坂さん他の、秋田県の水害被災地での活動の様子が
下記のサイトで紹介されています。
今日の栃木は雨です。
秋田は大丈夫でしょうか...
秋田で活動されている皆様、ご苦労様です。
雨ニモマケズ風ニモマケズ
http://blog.canpan.info/makezu/
- 2007/09/23(日) 13:20:02|
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報告が大変遅くなりました。
先週の12,13,14日の三日間、能登半島に視察に行ってきました。
能登までは8時間半ほどかかりました。東北道佐野ICから50号、
伊勢崎IC、長野道経由で北陸道。金沢より能登有料道路をひた走り、
8時間半かかりました。かなりの高速での移動でしたが・・・
穴水町の来迎寺を訪問し、穴水町の被災状況などを91歳になる住職より伺いました。
穴水町は、人口1万500名。しかし、ファミレスやスーパーなどがあり、他の地域の方々も行き来する場所のようで、もっと人口は多いような気がしました。
倒壊家屋の殆どは既に更地になっていて、仮設住宅(45戸の1箇所)への引越しもG.W.で終わったところ。
お茶会や足湯なども連休中に開催されました。
話の後、住職の外孫の加波さんより足湯のレクチャーを受けました。
足湯は、報道などでクローズアップされ、シンプルなものとなっているようです。つい先日も足湯を行なっているという状況もあり、実際に被災者の方々への実践は行いませんでした。
仮設住宅への個別訪問は禁止。談話室を訪問しましたが、不在でした。
やはり、被災者の方々は、高齢者が多くをしめているようです。問題は、新潟同様に高齢化、過疎化。
翌日は、旧門前町のVCを訪問し、神戸より来ていた石井氏から話を伺いました。県内から(金沢など)きているボランティアさんも沢山いて活動していましたが、待機している方も多かったようです。
新潟以上に、奥ゆかしい人柄なようで、ニーズがあがって来ない状況に思えました。
VCは、今月の26日で閉鎖されるそうです。翌日の27日に、VCが閉鎖されるということもあり、イベントを開催する予定で、ボランティアを募集しているようです。VC閉鎖後の動きについては、検討中のようです。
旧門前町の仮設住宅は、150戸と30戸の2ヶ所。引越し作業は済んでいるようです。家々の屋根には、ブルーシートが張られていました。倒壊家屋の撤去作業もまだ終わっていないところもありました。
話を伺った後、一軒のお宅の瓦礫の撤去作業を行って来ました。
そのお宅は、持ち主が数年間に他界され、息子さん(工務店)が京都より来て、赤紙の家の修復を行なっていました。
その方は、ボランティアの派遣継続を強く思っておられました。また、しっかりした作りの家々ばかりのこの地域。倒壊家屋の角材の再利用が出来ないものか!という思いがあるなど、多くの思いを持って、自宅再建をしている方でした。少ない時間ながらも被災地の声を聞くことが出来ました。ボランティアの必要性を感じてきました。
(しかしながら、能登は風が強かった!)
その後、輪島市に行きましたが、見た目的にはブルーシートも張られておらず、被災地という感じはありませんでした。しかし、海沿いに災害ゴミがうずたかく積まれていました。
帰りは、磐越道経由で帰って来ました。
木曜日のミーティングで今後の支援を検討しましたが、具体的な支援策は決まりませんでした。来週もミーティングを行ないますので、是非出席して下さい。
- 2007/05/19(土) 09:18:16|
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3月25日午前9時42分に発生した『平成19年能登半島地震』。
オールとちぎとしても
地震発生直後から電話・メール等で
現地の状況を共有したり
オールとちぎとしてどう支援していくのか
を話し合っています。
とりあえず今日現在まででの方向性をご報告いたしますと
オールとちぎとして直接現地に行っての活動展開は予定しておりませんが、
「能登半島地震ボランティア活動支援金」を募集し
その活動支援金を現地のボランティアセンター
または現地で災害支援活動をするNPO・NGOに送金いたします。
「困ったときはお互い様」全国の皆様からの応援の気持ちを届けたいと思っております。
何卒ご協力をいただきたくお願い申し上げます。
(郵便局)
口座番号:00360−4−38111
口座名義:とちぎボランティアネットワーク
*通信欄に「能登」(ひらがな・カタカナでも可)と明記してください。
- 2007/03/27(火) 19:35:26|
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